床にビー玉を置いて転がったら欠陥住宅?
という心配の声をよく耳にします。
住宅を作る側としてはビー玉を転がされるのは実は嫌な行為なのですが、
転がしてみたくなりますよね(笑)
いっときテレビでもよく見られた光景でもありますし、
実際に以前、お客様が内覧の時にビー玉を持ってきて床の上で転がしてたことがありました。
ドキドキしましたが、その時はビー玉が転がらずに済みましたが、
床が必ずしも水平とは限らないということを知っていますか?
色々な場面で比較してみましたのでご覧ください。
新築で床にビー玉を転がした場合
新築戸建ての床はほぼ水平のはず
新築戸建ての場合はほぼ水平のはずです。
まず、新築戸建ての場合は基礎工事のさいにレベル(水平)をとります。
次に土台引きのさいにレベル(水平)を確認します。
という流れでダブルチェックすることが多いと思います。
ベニヤ合板や床材の微妙な厚みの違いでビー玉が転がることがあることはありますが許容範囲内と考えていいでしょう。
- ビー玉が転がるスピードが早かっやり
- 何度転がしても同じ方向に転がってしまう
このような場合は欠陥住宅の恐れがあります。
新築マンションの床はほぼ水平だけどビー玉が転がる場合がある
新築マンションはほぼ水平だけどビー玉が転がる場合があります。
ちょっと意味がわからないという方も多いかもしれませんが、床材の材質によってビー玉は転がることがあります。
多くの方がイメージしているフローリング材は、
といった感じで木材質や合板のフローリングだと思いますが、
床の接地面にクッションが付いているフローリングを使用している場合もあります。
この場合は、歩いたりある程度の重さの家具などを置くとクッションの数ミリ分が沈むようになります。
その為、ビー玉が転がることもあるといえます。
それでは、なぜクッション付きのフローリングを使用するかというと、
- コンクリート直にフローリングを貼る場合
- 防音防振対策
マンションの場合、下階への影響でクッション付きのフローリングを使用することはよくあります。
中古で床にビー玉を転がした場合
中古戸建ての床は水平の方が珍しい
中古戸建ての場合、床が水平のことの方が珍しいといえます。
もちろん築年数にもよりますが、古くなればなるほど悪る場合もありますし、
家の地面の状況や周辺の環境などで沈んだり傾いたりすることもあります。
戸建ての構造として一度家が傾いてしまうと家本体の傾きを直すのはほぼ不可能に近いです。
その為、ビー玉が転がらないようにできるとすれば各部屋ごとにリフォームをする方法がしかありません。
中古マンションの床は水平とは限らない
先ほどの新築マンションの床はほぼ水平だけどビー玉が転がる場合がある同様、
クッション付きのフローリングを使用している場合は床が沈みます。
それともう一つは、
床を根太組み工法の場合は水平で無い場合もあります。
大工さんの技術にもよりますが、元々の根太が水平でない場合はやはりビー玉は転がります。
まとめ|ビー玉が転がっても欠陥住宅とは限りません
ビー玉が転がってしまうからといって欠陥住宅というわけでは無い思いますが、
新築戸建てに限り「ビー玉チェック」はしても良いと思いますが、多少の水平の誤差は予めあると考えていた方がいいと思います。
お住まいの傾きが気になる方はリフォーム会社に相談してみるのも良いかと思います。