はじめに
高齢になると、ちょっとした段差や滑りやすい床が大きな事故につながることがあります。
特に、転倒は骨折などの大怪我につながりやすく、日常生活に支障をきたす原因になります。
そこで、今のうちからバリアフリーリフォームを取り入れることで、安全で快適な住環境を整えることが重要です
本記事では、費用を抑えつつ、簡単にできるバリアフリーリフォームを5つ紹介します。
1. 段差解消で転倒リスクを軽減
家の中のちょっとした段差でも、高齢になるとつまずきやすくなります。以下の方法で段差を解消しましょう。
具体的な対策
- スロープ設置:屋内外の段差部分に簡易スロープを取り付ける
- 床の高さを統一:リフォームで床の段差をなくす
- 敷居の撤去・フラット化:和室と洋室の間などの段差をなくす
- 室内用スロープの活用:既製品のスロープを使えば工事不要
💡 ポイント
小規模な段差はスロープやクッション材で対策可能。大きな段差は専門業者に相談しましょう。
🚀 リフォーム費用目安
- スロープ設置(簡易タイプ):約5,000円〜
- 床の高さ統一(フローリング張り替え):約10万円〜
- 敷居撤去:約3万円〜
2. 滑りにくい床材に変更
フローリングやタイル床は滑りやすく、高齢者の転倒の原因になりやすいです。以下のリフォームが効果的です。
具体的な対策
- クッション性のある床材へ変更(コルク材、滑りにくいビニール床など)
- カーペット敷きで滑り防止(固定できるタイプを選ぶ)
- ワックス加工で滑り止め処理(専用のノンスリップワックス)
💡 ポイント
転倒時の衝撃を吸収するクッションフロアは、特におすすめです。
🚀 リフォーム費用目安
- クッションフロア張替え:1㎡あたり約3,000円〜
- 滑り止めワックス:1,000円〜
3. 手すりの設置で移動をサポート
歩行が不安定になったときに、手すりがあると安心して移動できます。
具体的な対策
- 玄関・廊下・階段・トイレ・浴室に手すりを設置
- 既存の壁に後付けで取り付けられるタイプもあり
- 滑りにくいグリップ付きの手すりが安全
- 床からの立ち上がりサポート用手すりも有効
💡 ポイント
手すりの高さや位置は、使う人に合わせて設置しましょう。
🚀 リフォーム費用目安
- 手すり1本の設置:5,000円〜(DIY可能)
- 専門業者による設置工事:1箇所約2万円〜
4. 扉を引き戸に変更して開閉を楽に
開き戸は、開閉時にバランスを崩しやすく、高齢者にとって負担になります。引き戸に変更すると以下のメリットがあります。
具体的な対策
- 片手で楽に開閉できる
- 車椅子でも通りやすくなる
- 転倒リスクを減らせる
- 自動開閉ドアも選択肢に(電動式もあり)
💡 ポイント
開き戸を引き戸にリフォームする際、レールなしのフラットタイプがおすすめ。
🚀 リフォーム費用目安
- 既存の開き戸を引き戸に変更:5万円〜
- 自動開閉式引き戸:15万円〜
5. 浴室の安全対策でヒートショックを防ぐ
浴室は転倒リスクが高く、冬場はヒートショックの危険もあります。以下の対策を取り入れましょう。
具体的な対策
- 滑りにくい床材に変更
- 浴槽の高さを低くして出入りを楽に
- 浴室暖房を導入し温度差をなくす
- シャワーチェアや浴室内手すりを設置
- 転倒防止マットの活用
💡 ポイント
冬場のヒートショック対策として、脱衣所にも暖房設備を取り入れるのが理想的。
🚀 リフォーム費用目安
- 浴室暖房機設置:8万円〜
- 低い浴槽への交換:20万円〜
- 手すり設置:1万円〜
まとめ
バリアフリーリフォームは、大掛かりな工事をしなくても、ちょっとした工夫で安全性を大幅に向上させることができます。特に、転倒防止策や浴室の安全対策は、早めに取り入れておくと安心です。補助金や助成金を活用すれば、費用を抑えながらリフォームを行うことも可能なので、自治体の制度もチェックしてみてください。
🏡 自治体の補助金制度について 各自治体では、高齢者向けバリアフリー改修に対する補助金制度が設けられています。例えば、介護保険の住宅改修補助を活用すると、リフォーム費用の最大20万円まで補助が受けられることがあります。申請方法や詳細は自治体の公式サイトで確認しましょう。
安全で快適な住まいを整え、老後の暮らしを豊かにしましょう!